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ノウハウイベイロ編集部

キッチンカーを呼ぶ方法【イベントへの誘致の流れ・費用の考え方・出店条件】

「お祭りにキッチンカーを呼びたい」「キッチンカーフェスを開いてみたい」と考えたとき、最初に迷うのがどこに声をかければ来てもらえるのか、お金はどちらが払うのかという点です。キッチンカーは出店先を自分で選べる事業者なので、主催者側が条件をきちんと示さないと、なかなか来てもらえません。

この記事では、イベントにキッチンカーを呼ぶ(誘致する)側の目線で、呼び方の選択肢、費用の考え方、台数の決め方、交渉で伝えるべき情報、会場条件の確認までを整理します。募集要項の項目や車両の確認事項は「キッチンカーをイベントに募集する方法」で詳しく解説しているので、あわせて読んでください。

結論を先にまとめると、キッチンカーを呼ぶには①「売れそうか」を判断できる情報(来場見込み・時間帯・競合台数)を先に示す、②費用の形(出店料をもらうのか、主催者が保証するのか)を決める、③会場に車が入れるかを実測で確認するの3つが欠かせません。

キッチンカーを呼ぶ3つの方法

方法 内容 向いているケース 注意点
個別に声をかける SNSや地元の情報からキッチンカーを探し、直接依頼する 数台を呼びたい、地元の店に来てほしい 1台ずつのやり取りに時間がかかる
公募する 募集要項を公開し、応募してもらう 台数が多い、毎年開催する 応募が集まるだけの条件と告知が必要
手配を依頼する キッチンカーの手配・派遣を行う事業者や団体にまとめて依頼する 初めてで伝手がない、台数をまとめて確保したい 手配料などの費用や条件を事前に確認する

初めての開催では、数台を個別に声かけで確保し、残りを公募で集める組み合わせが進めやすい方法です。地元の商工会や、すでにキッチンカーが出ている他のイベントの主催者に紹介をお願いするのも有効です。

キッチンカーの探し方

  • Instagramなどで「地域名+キッチンカー」で検索し、出店予定を発信している車を探す
  • 近隣のマルシェやお祭りに足を運び、名刺や出店の案内を渡す
  • 商業施設やオフィス街のランチ営業に出ている車に声をかける
  • すでに出店が決まったキッチンカーに、知り合いの車を紹介してもらう

公募の告知先は「出店者募集の告知先まとめ」で整理しています。

費用の考え方:誰が誰に払うのか

キッチンカーを呼ぶときのお金の流れは、イベントの集客力によって変わります。主な形は次の4つです。

形 お金の流れ 向いているケース
出店料制(定額) キッチンカー → 主催者 集客が見込めるイベント、出店希望が多い
売上歩合制 キッチンカー → 主催者(売上の一定割合) 売上が読みにくい初回、集客に自信がない
出店料無料 お金のやり取りなし 来場者サービスとして呼びたい、地域貢献の色が強い
売上保証・出張費 主催者 → キッチンカー 来場者が限られる社内行事・学校行事・住民向け催しなど

一般的な集客型のお祭りやフェスでは、キッチンカー側が出店料を払う形が多く見られます。一方で、来場者数が少ない、または限られた人しか来ない催し(社内イベントや住民向けの行事など)では、売上だけでは出店の採算が合わないため、主催者が出張費や最低売上の保証を負担して来てもらうケースもあります。

金額は地域・時期・営業時間・メニューによって大きく異なるため、本記事では具体的な相場は示しません。複数のキッチンカーに条件を伝えて見積もりや希望を聞き、比較して決めましょう。出店料の考え方の全体像は「出店料の決め方と相場の考え方」、収支の試算には出店料計算ツールが使えます。

費用以外にかかるもの

キッチンカーを呼ぶと、出店料のやり取り以外にも主催者側の費用が発生することがあります。

  • 電源(発電機・電源設備のレンタル、電気代)
  • 飲食スペースのテーブル・椅子・テント
  • ゴミの回収・処分
  • 誘導スタッフ・警備
  • 地面の養生(芝生の保護など)

予算全体の組み方は「イベント主催の費用と予算の立て方」で解説しています。

何台呼ぶか:台数の決め方

台数は多ければよいわけではありません。少なすぎると長い行列ができて来場者の不満になり、多すぎると1台あたりの売上が下がって次回から来てもらえなくなります。次の手順で、根拠のある台数を考えましょう。

  1. ピーク時間帯の来場見込みを出す — 前回実績や会場の規模、告知の範囲から見積もる
  2. そのうち食事をとる人の割合を考える — 昼をまたぐか、他に飲食店があるかで大きく変わる
  3. 1台が1時間に提供できる数を聞く — メニューによって大きく違うため、出店者に確認する
  4. 「ピーク時の食事需要 ÷ 1台あたりの提供数」で必要台数の目安を出す
  5. メニューの重なりを避けて調整する — 同じジャンルが集中しないようにする

初回は来場見込みが外れやすいため、少なめに呼んでおき、テント出店の飲食店や物販で補う方法もあります。開催後に各車の売上感や待ち時間を聞いておくと、次回の台数の精度が上がります。

メニューのバランス

区分 例
主食系 丼もの、カレー、麺類、ピザ
軽食系 ホットドッグ、からあげ、ポテト
スイーツ系 クレープ、かき氷、ドーナツ
ドリンク系 コーヒー、ジュース、スムージー

主食・軽食・スイーツ・ドリンクの各区分が揃うようにすると、来場者が複数の車を回り、全体の売上も上がりやすくなります。

交渉・依頼で伝えるべき情報

キッチンカーの事業者が出店を判断するときに知りたいのは、「その日に出店して採算が合うか」と「当日スムーズに営業できるか」です。依頼の段階で次の情報を伝えましょう。

項目 伝える内容
イベント概要 名称・日時・会場・コンセプト・前回の様子
来場見込み 来場者数の見込みと根拠、ピーク時間帯、客層
営業時間 搬入・営業・撤収の時刻
競合 キッチンカーの台数、テント出店の飲食の有無、メニューの重複の扱い
費用 出店料・歩合・保証の有無と支払い方法
設備 電源の有無と容量、発電機使用の可否、給排水
会場条件 地面の状態、進入路の幅・高さ、車両の重量制限
告知 主催者の告知計画、出店者紹介の有無
雨天時 判断基準と出店料の扱い

来場見込みの数字は、根拠のないまま大きく伝えるのは避けましょう。結果が大きく外れると、次回以降の信頼を失います。「前回は◯人」「同じ会場の別イベントでは◯人と聞いている」など、根拠と一緒に伝えるのが誠実です。

依頼文の文例

◯◯キッチンカー ご担当者様

はじめまして。◯◯まつり実行委員会の◯◯と申します。
20XX年◯月◯日(◯)に◯◯公園で開催する「◯◯まつり」へのご出店をお願いしたく、ご連絡いたしました。

・営業時間:10:00〜16:00(搬入 8:00〜9:30)
・来場見込み:約◯人(昨年実績)、ピークは11:30〜13:30
・キッチンカー:◯台を予定(ジャンルの重複は調整します)
・出店料:◯円(税込)/電源:◯A まで提供可
・会場:舗装された駐車場、進入路の幅◯m・高さ制限なし

詳細は募集ページにまとめています。(URL)
ご都合を伺えれば幸いです。ご不明点があればお気軽にお問い合わせください。

条件の書き方は募集文作成ツールでも下書きできます。

会場条件の確認:車が入れるか

キッチンカーを呼ぶうえで、もっとも見落としやすいのが会場に車が物理的に入れるかです。

  • 進入路の幅・高さ — 門、ゲート、電線、木の枝、歩道の段差を実測する
  • 地面の状態 — 芝生や土の場合、重量や雨でぬかるむ心配がないか管理者に確認する
  • 設置場所の傾き — 傾いていると調理や車両の安定に影響するため、平らな場所を選ぶ
  • 転回・退出のスペース — 撤収時に他の車を動かさずに出られるか
  • 周辺環境 — 発電機の音や排気が来場者・近隣に影響しないか

配置図の作り方は「会場レイアウト(配置図)の作り方」が参考になります。

許可・届出で確認すること

キッチンカーは、車両ごとに保健所の営業許可を受けて営業しています。ただし、営業許可がどの地域で有効かは、自治体ごとの取り決めによって異なります。たとえば埼玉県では、一定の時期以降に県内で受けた許可で県内全域の営業が認められる仕組みが案内されています(埼玉県「キッチンカー(自動車)の営業許可申請」)。県外から来る車などは、開催地で営業できる許可を持っているかを出店者に確認し、判断に迷う場合は開催地の保健所に相談してください。

また、火を使う露店やキッチンカーが出る催しでは、消防への届出や消火器の準備が求められる場合があります(消防庁「火災予防条例(例)」)。実際の運用は市町村の火災予防条例によるので、管轄の消防署に確認しましょう。道路を会場にする場合は道路使用許可が関わります。必要な手続きの全体像は「イベントの許可申請・届出まとめ」で整理しています。

当日の運営で気をつけること

  • 搬入順を決めて伝える — 奥に配置する車から順に入ってもらう
  • 誘導スタッフを置く — 来場者が集まる前に搬入を終え、誘導スタッフが車の後方を確認する
  • 行列の動線をとる — 車の前に行列のスペースを確保し、通路をふさがないようにする
  • 飲食スペースを用意する — テーブル・椅子があると滞在時間が伸び、混雑も分散する
  • ゴミの扱いを決める — 各車での回収か、主催者の回収か、来場者の持ち帰りかを事前に決める
  • 雨天時の判断 — 芝生会場では乗り入れ可否も判断材料になる(参考:屋外イベントの雨天・荒天時の対応)

確定したキッチンカーに送る最終案内の項目は「出店のしおりの作り方」にまとめています。

初めてキッチンカーを呼ぶときに失敗しやすいポイント

失敗 起きること 防ぎ方
来場見込みを大きく伝えすぎた 売上が見込みを大きく下回り、次回から来てもらえない 根拠のある数字を伝え、初回であることも正直に話す
台数を多くしすぎた 1台あたりの売上が下がり、出店者の満足度が落ちる 少なめに呼び、テント出店で補う
進入路を実測しなかった 当日、門や段差で車が入れない 事前に幅・高さ・段差を測り、写真を出店者に送る
電源の容量を確認しなかった ブレーカーが落ちて複数の車が営業できない 各車の使用量を事前に集計し、上限を決める
キャンセル規定がなかった 直前の辞退で穴が空き、出店料の扱いでもめる 規約にキャンセル時の扱いを書き、補欠を用意する
雨天時の扱いが曖昧 芝生会場で乗り入れの判断がつかない 判断する人・時刻・基準を事前に決める

キャンセル規定や禁止事項は、出店規約テンプレートをもとに、キッチンカー向けの項目(車両サイズ・発電機・油の処理など)を足して作ると漏れが少なくなります。出店後には、売上の手ごたえや待ち時間、搬入のしやすさを各車に聞いておきましょう。次回の台数や配置を決めるときの一番の材料になります。

キッチンカーフェスとして開く場合

キッチンカーを主役にした「キッチンカーフェス」を企画する場合は、通常のお祭り以上に次の点が重要になります。

  • テーマを決める — 「世界のごはん」「ご当地グルメ」「スイーツ」など、選ぶ理由がある並びにする
  • 飲食スペースを広くとる — 食べる場所がないと回遊が止まる
  • ステージや音楽などの滞在コンテンツ — 食べ終わった後も会場にいてもらう
  • 混雑時間の分散 — 午前・夕方の企画やタイムセールなどで、昼のピークを和らげる
  • 出店者紹介の告知 — どのキッチンカーが来るかは来場の大きな動機になる

よくある質問

Q. キッチンカーを呼ぶのにいくらかかりますか?

イベントの集客力によって、キッチンカー側が出店料を払う形から、主催者が出張費や売上保証を払う形まであり、金額も地域や条件で大きく異なります。複数の事業者に条件を伝えて希望を聞き、比較して決めるのが確実です。

Q. 何ヶ月前から声をかければよいですか?

人気のキッチンカーは週末の予定が早く埋まるため、地域イベントでも開催の3〜4ヶ月前から声をかけ始めるのが安心です。大型連休や夏祭りシーズンは、さらに早めに動きましょう。

Q. 同じメニューのキッチンカーが重なったらどうすればよいですか?

募集要項に「メニューの重複は主催者が調整します」と書いておき、応募の順番や審査で調整します。重複を避けたことを出店者に伝えると、出店の安心材料にもなります。

Q. 小さな地域行事でもキッチンカーに来てもらえますか?

来場者が少ない行事では、出店料を無料にする、営業時間を昼に絞る、事前予約制のメニューにする、主催者が最低売上を保証するなど、出店者の採算が合う工夫が必要です。条件を正直に伝えて相談してみましょう。

イベイロでキッチンカーの募集と配置をまとめる

イベイロの出店者募集機能では、営業時間や電源、出店料などの条件を載せた募集ページを作り、車両サイズや必要な電源を応募フォームで聞くことができます。集まった応募は出店者管理の画面で審査・書類回収・出店料の受け取りまで管理でき、会場マップで区画を割り当てて出店者に共有できます。先行公開中は無料なので、無料で始めてキッチンカーの誘致に使ってみてください。

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