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ノウハウイベイロ編集部

出店料の集金方法【振込・現金・決済の比較と未払い対策】

出店料の金額が決まったら、次に悩むのが「どうやって集めるか」です。振込にするか、当日に現金でもらうか、カード決済を使うか。集め方によって、会計担当の手間も、未払いやキャンセルのトラブルの起きやすさも大きく変わります。

この記事では、出店料の支払い方法ごとの特徴、入金確認の管理方法、そして多くの主催者が頭を悩ませる未払い対策を、町内会や商店街、マルシェの会計担当者の目線で整理します。出店料の金額の決め方については「出店料の決め方と相場の考え方」や、金額の試算ができる「出店料計算ツール」を参考にしてください。

出店料の主な支払い方法

出店料の集め方は、大きく分けて次の3つです。

銀行振込 当日現金 オンライン決済(カード等)
支払いのタイミング 開催前(確定後◯日以内など) 開催当日 開催前(確定後すぐ)
主催者の手間 通帳・明細と名簿の照合 釣り銭準備、当日の受け渡し・保管 決済の設定。照合は比較的少ない
出店者の手間 振込の手続き・手数料 当日持参するだけ カード情報の入力
手数料 振込手数料(多くは出店者負担) なし 決済手数料(主催者の受取額から差し引かれるのが一般的)
直前キャンセルの抑止 効果あり ほぼなし 効果あり
未払いのリスク 期限管理をすれば低い 当日欠席で回収できない 低い
向いているイベント 多くのイベント 小規模・身内の出店が中心 出店者が多い、遠方の出店者が多い

どれか一つに決める必要はありません。基本は事前払い(振込またはオンライン決済)、どうしても難しい出店者だけ当日現金のように組み合わせる主催者も多くあります。

銀行振込

もっとも一般的な方法です。出店確定の連絡と一緒に、振込先と期限を伝えます。

メリット

  • 開催前に入金が確定し、資金繰りが安定する
  • 当日に現金を扱わずに済む
  • 支払った後のキャンセルは減る傾向がある

注意点

  • 振込名義と出店者名が一致しないことがある(屋号と個人名、家族名義など)
  • 出店者が多いと、通帳と名簿の照合に時間がかかる
  • 町内会や実行委員会の口座を用意する必要がある(個人口座を使うと、会計の透明性が下がる)

照合を楽にするコツは、振込名義の指定です。「出店番号+屋号」(例:「012 ◯◯ベーカリー」)で振り込んでもらうよう依頼すると、名簿と突き合わせやすくなります。

当日現金

受付で出店料を受け取る方法です。出店者が数店の小さなイベントや、普段から顔なじみの出店者が中心なら手軽です。

メリット

  • 振込の手続きが不要で、出店者の負担が小さい
  • 口座がなくても運用できる

注意点

  • 当日欠席されると回収できない
  • 釣り銭の準備、受け渡しの記録、現金の保管が必要
  • 受付が混雑する時間帯(搬入時)に会計の作業が重なる

当日現金で集める場合は、次の準備をしておきましょう。

  • 出店者ごとの封筒、または受領チェック欄つきの名簿
  • 釣り銭(金額をきりのよい額にすると釣り銭が少なくて済む)
  • 領収書の控え
  • 現金を受け取る担当者を2人一組にする(受け取りと記録を分ける)
  • 受け取った現金の保管場所と、終了後の集計の手順

オンライン決済

クレジットカードなどで出店料を支払ってもらう方法です。決済サービスを使って支払いページを用意し、出店確定の連絡にリンクを載せます。

メリット

  • 支払ったかどうかが自動で記録され、照合の手間が少ない
  • 出店者は確定の連絡を受けてすぐ支払える
  • 遠方の出店者や、振込に行く時間がない出店者にも便利

注意点

  • 決済手数料がかかる(主催者の受取額から差し引かれる形が一般的)
  • 返金の手続きや、返金時の手数料の扱いを確認しておく必要がある
  • カードを持っていない出店者のために、別の支払い方法も用意しておくと安心

手数料の分だけ受取額が減るため、手数料を出店料の設定に織り込むかどうかも検討します。

支払い期限の決め方

支払い期限は、キャンセル規定と区画割当のスケジュールから逆算して決めます。

時期 作業
結果通知(出店確定の連絡) 出店料の金額・支払い方法・期限を案内
通知から7〜14日後 支払い期限
期限の3日前ごろ 未払いの出店者にリマインド
期限の翌日 未払いの出店者に最終確認の連絡
最終確認の期限後 補欠の繰り上げを判断
開催1か月前〜 区画割当・最終案内

支払い期限が区画割当より後になると、「区画を割り当てたのに支払いがない」という状態が生まれます。入金を確認してから区画を確定する順番にすると、手戻りが減ります。キャンセル時の返金ルールは期限とセットで決めましょう(参考:「出店キャンセル規定とキャンセル料の決め方」)。

入金確認の管理表

出店者が10店を超えると、記憶やメールの履歴だけで入金を管理するのは難しくなります。次のような管理表を用意しましょう。

出店番号 屋号 区画 出店料 支払方法 期限 入金日 金額 確認者 備考
001 ◯◯ベーカリー A-3 ◯円 振込 6/10 6/5 ◯円 山田
002 ◯◯雑貨 B-1 ◯円 振込 6/10 6/8 リマインド済
003 ◯◯珈琲 C-2 ◯円 当日現金 当日 事前に了承

管理のポイントは次のとおりです。

  • 「入金日」と「確認者」を分けて記録する — 誰が確認したかがわかると、二重確認やミスの追跡ができます
  • 金額の過不足を備考に書く — 振込手数料を差し引いて振り込まれるケースなど
  • 催促した日を記録する — 何度連絡したかが後からわかります
  • 会計担当以外も見られる状態にする — ただし編集できる人は限定する

出店者の情報全体の管理方法は「出店者管理の方法【エクセル管理の限界と項目設計】」で詳しく解説しています。

出店料の案内文例

出店確定の連絡に添える、出店料の案内の文例です。

■ 出店料のお支払いについて
出店料:◯◯円(1区画・税込)
お支払い期限:20XX年◯月◯日(◯)
お支払い方法:下記口座へお振込みください
 ◯◯銀行 ◯◯支店 普通 ◯◯◯◯◯◯◯
 口座名義:◯◯マツリジッコウイインカイ
振込名義:出店番号+屋号でお願いします(例:012 マルマルベーカリー)
※振込手数料はご負担ください。
※期限までにお支払いが確認できない場合、出店の確定を取り消し、補欠の方へご案内することがあります。
※お支払い後のキャンセルの返金については、出店規約第◯条をご確認ください。

規約の書き方は「出店規約の作り方」で、条項ごとの文例を紹介しています。

未払い対策

未払いが起きる主な理由

未払いの多くは、悪意ではなくうっかりです。

  • 確定の連絡メールを見落としている
  • 支払い期限を忘れている
  • 振込名義が違うため、主催者側で確認できていない
  • 出店をやめようか迷っていて、支払いを先延ばしにしている

理由によって対応が変わるため、催促の前に「名義違いで入金済みになっていないか」を必ず確認しましょう。

未払いを防ぐ5つの工夫

  1. 案内を目立たせる — 確定メールの件名に「出店料のお支払いのお願い」と入れる
  2. 期限を短めに設定する — 期限が先すぎると忘れられやすい
  3. 期限前にリマインドする — 期限の数日前に一度、未払いの出店者だけに連絡する
  4. 期限後の扱いを事前に書く — 「期限後は確定取り消し・補欠繰り上げ」と規約と案内に書いておく
  5. 事前払いを基本にする — 当日現金だけに頼らない

催促メールの文例(期限前のリマインド)

件名:【◯◯まつり】出店料のお支払い期限(◯月◯日)のご案内

◯◯(屋号)◯◯様

いつもお世話になっております。◯◯まつり実行委員会です。
出店料のお支払い期限が◯月◯日(◯)となっておりますので、念のためご案内いたします。
すでにお手続きいただいている場合は、行き違いとなりますのでご容赦ください。

出店料:◯◯円
お振込先:◯◯銀行 ◯◯支店 普通 ◯◯◯◯◯◯◯(◯◯マツリジッコウイインカイ)
振込名義:出店番号(◯◯◯)+屋号

◯◯まつり実行委員会 会計担当:◯◯

催促メールの文例(期限後の最終確認)

件名:【◯◯まつり】出店料のお支払いについて(ご確認のお願い)

◯◯(屋号)◯◯様

◯◯まつり実行委員会です。
◯月◯日がお支払い期限の出店料について、現時点でお支払いを確認できておりません。
別の名義でお振込みいただいた場合は、お振込日と名義をお知らせください。

出店をご予定の場合は、◯月◯日(◯)までにお支払いをお願いいたします。
期日までにお支払いまたはご連絡がない場合は、誠に恐縮ながら出店規約に基づき出店の確定を取り消し、補欠の方へご案内させていただきます。

ご事情がございましたら、お気軽にご相談ください。

◯◯まつり実行委員会 会計担当:◯◯

最後の「ご事情がございましたら」の一文があると、出店をやめようか迷っている出店者が辞退を言い出しやすくなり、補欠への繰り上げを早く判断できます。

当日になっても未払いの場合

当日現金で受け取る約束の出店者が来場したら、搬入前の受付で受け取ります。営業が始まってからでは受け取りの機会を逃しやすくなります。事前払いの約束だった出店者が未払いのまま来場した場合の扱い(当日支払いを認めるか、出店を断るか)も、実行委員会で事前に決めておきましょう。

領収書と会計の記録

出店者から領収書を求められることがあります。発行するかどうか、発行する場合の形式(紙・PDF)を決めておきます。

  • 宛名(屋号・個人名)と但し書き(「◯◯まつり 出店料として」)を確認する
  • 発行した領収書は控えを残す
  • 金額によっては収入印紙が必要になる場合があります。売上代金の受取書は記載金額5万円以上が課税対象とされ、営業に関しない受取書は非課税とされています。主催団体の性格によって扱いが変わるため、国税庁「No.7105 金銭又は有価証券の受取書、領収書」を確認し、判断に迷う場合は税務署や税理士に相談してください

インボイス制度への対応など、税務上の扱いが気になる場合も、税理士など専門家に確認しましょう。会計全体の記録は、収支報告に使える形で残しておきます(参考:イベント主催の費用と予算の立て方)。

返金が必要になったとき

出店者都合のキャンセルや、主催者判断での中止で返金が必要になることがあります。

  • 返金の基準は規約どおりに — 個別の事情で例外を作ると、他の出店者との公平さが崩れます
  • 返金方法を確認する — 振込の場合は返金先口座を確認。オンライン決済の場合は決済サービスの返金手続きと、手数料が戻るかどうかを確認
  • 返金の記録を残す — 管理表に返金日・金額・方法を記録する

雨天中止の場合の出店料の扱いは、募集の段階で決めて明記しておくことが重要です(参考:「屋外イベントの雨天・荒天時の対応」)。

支払い方法を選ぶためのチェックリスト

  • 主催団体名義の口座がある(なければ用意する、またはオンライン決済を検討)
  • 支払い期限が区画割当より前になっている
  • 振込名義のルール(出店番号+屋号など)を決めた
  • 期限後の扱い(取り消し・繰り上げ)を規約と案内に書いた
  • リマインドを送る日と担当を決めた
  • 当日現金を受け取る場合の担当・釣り銭・保管方法を決めた
  • 領収書の発行方法を決めた
  • 返金の基準と方法を決めた

イベイロで出店料を管理する

イベイロでは、出店者ごとに出店料の支払い状況を記録し、出店者管理の画面で応募・書類・区画の情報とあわせて確認できます。出店者全員やステータスで絞り込んだ相手への一斉メールと、送信ログでの連絡漏れの確認も可能です。出店料をオンライン決済(クレジットカード等)や銀行振込(請求書払い)で受け付ける機能の提供状況と手数料は、料金ページでご確認ください(オンライン決済を使う場合のみ手数料がかかり、銀行振込・当日現金での受け取りには手数料はかかりません)。応募の受付から確定、区画割当、開催前のリマインドまで出店者募集とあわせて一つの画面で扱えます。先行公開中はすべての機能を無料で使えるので、無料登録から試してみてください。

よくある質問

Q. 出店料は事前払いと当日払いのどちらがよいですか?

運営の安定を考えると事前払いがおすすめです。開催前に入金が確定し、当日の現金管理も不要になります。直前キャンセルの抑止にもつながります。顔なじみの出店者が数店程度の小さなイベントなら、当日現金でも回せます。

Q. 振込手数料は誰が負担すべきですか?

出店者負担とするイベントが多いですが、どちらにするかは主催者が決められます。いずれにしても募集要項と案内に明記しておきましょう。返金時の振込手数料の扱いも決めておくと安心です。

Q. 個人の口座で出店料を受け取ってもいいですか?

受け取ること自体はできますが、個人の口座だと会計の透明性が下がり、担当者が変わったときの引き継ぎも難しくなります。実行委員会や町内会など団体名義の口座を用意するのがおすすめです。

Q. 期限を過ぎても支払いがない出店者はどうすればいいですか?

まず名義違いなどで入金済みになっていないかを確認し、最終確認の連絡を送ります。それでも支払いや連絡がない場合は、規約と案内に書いたとおり出店の確定を取り消し、補欠の方へ繰り上げます。

Q. オンライン決済の手数料は出店者に負担してもらえますか?

決済サービスによっては、手数料を出店者に上乗せすることが規約で制限されている場合があります。手数料分を見込んで出店料を設定するなど、使う決済サービスの規約を確認したうえで決めましょう。

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